
今回のテーマは「野村克也さん」だよ!
今日は、日本プロ野球界の名将、野村克也監督の言葉をご紹介します。
あなたは、自分よりも才能がある人や、恵まれた環境にいる人を見て、羨ましく思ったことはありませんか?
どうせ自分なんて、と諦めかけてはいませんか?
野村監督は、選手としてはテスト生という一番下からのスタートでした。
そこから這い上がり、監督としても数々の弱小チームを優勝へと導きました。
そんな野村監督が残した言葉は、野球の話にとどまりません。
私たちの仕事や、人生、そして人間関係における、弱者が勝つための知恵そのものです。
今回はそのエッセンスを、一緒に学んでいきましょう。
指示とは「やり方」を授けること

まずは、人への教え方についてです。
あなたは、部下や後輩、あるいはお孫さんなどに何かを教えるとき、言葉だけで済ませてはいませんか?
いつ、どこで、誰が、何を。
いわゆる5W1Hを伝えることは、確かに大切です。
しかし、野村監督は言います。
本当の指示とは、どうやるか、つまり、具体的なやり方を手取り足取り教えることだと。
たとえば、スマートフォンの操作を教えるとき、説明書を渡して、これ読んでおいて、と言うだけでは不親切ですよね?
実際に指を動かして見せて、こうすればいいんだよ、と一緒にやってみせる。
相手がひとりで出来るようになるまで、その方法、つまり、HOWを授けることこそが、本当の指導なのです。
才能を引き出す条件

次は、人の見方についてです。
あなたは、あの人は不器用だとか、あの若者はやる気がない、といったレッテルを、無意識に貼っていませんか?
実はその思い込みこそが、相手の可能性を潰しているのかもしれません。
野村監督は、人を伸ばすためには、まずその人に貼られたレッテルを剥がし、真っ白な状態で見ることが何より大切だと説いています。
過去の評判や、第一印象だけで判断せず、今のその人を、ありのままに見つめてみてください。
そうすることで、今まで見えなかった、意外な長所や才能が、きっと見えてくるはずです。
これは、職場だけでなく、家族との関係でも同じことが言えるのではないでしょうか?
失敗の価値

失敗についての考え方を見てみましょう。
誰でも失敗は怖いものです。
できれば失敗せずに生きていきたい、そう思うのが人情です。
しかし、野村監督はこう断言します。
人間は、失敗してこそ間違いに気づくものだ、と。
転んで痛みを知らなければ、歩き方の工夫は生まれません。
道を間違えなければ、正しい地図の読み方は身につきません。
失敗は、単なるミスではなく、成長のための貴重なデータなのです。
うまくいかなかったとき、ああダメだった、と落ち込むのではなく、なるほど、このやり方ではダメなんだな、と新しい発見をしたと考えてみてください。
そう思えば、失敗も少しだけ怖くなくなる気がしませんか?
人を残す

人生で何を大切にするか、というお話です。
お金を残すこと、自分の名前を売ること。
それも確かに素晴らしいことです。
しかし、野村監督が最も尊いとしたのは、人を残すことでした。
自分が培ってきた知恵や経験を、次の世代に伝え、育てていくこと。
それがリーダーとしての最大の功績だと考えたのです。
これは何も、会社の社長や監督だけの話ではありません。
親として子供に何を教えるか。
地域の先輩として、若い人にどんな背中を見せるか。
あなたが誰かに優しくしたり、何かを教えたりした記憶は、相手の心の中にずっと残り続けます。
それこそが、人を残す、ということなのかもしれません。
人間的成長なくして技術的進歩なし

次は、野村監督の信念とも言える言葉です。
人間的成長なくして、技術的進歩なし。
野球の技術だけを磨いても、一流にはなれない。
まずは人間としての器を大きくしなさい、という教えです。
これは、私たちの日常にも当てはまります。
挨拶がきちんとできるか。
感謝の気持ちを持てるか。
道具を大切に扱えるか。
そういった、当たり前のことが疎かな人は、どれだけ仕事のスキルが高くても、周りから信頼されませんし、いざという時に助けてもらえません。
遠回りのように見えて、人間性を磨くことこそが、スキルアップへの一番の近道なのです。
強いチームの条件

チームワークについて考えてみましょう。
あなたは、組織の中で、自分のことばかり考えてはいませんか?
自分が評価されたい、自分が手柄を立てたい。
そう思うのは自然なことですが、それだけではチームは強くなりません。
野村監督は、自分が活躍すればいい、ではなく、チームが勝つために自分は何をすべきか、と考えることが大切だと説きました。
たとえば家庭の中で、自分はお皿を洗うことで貢献しよう、とか、職場なら、みんなが気持ちよく働けるように整理整頓をしよう、とか。
自分ができる役割を見つけ、徹すること。
その積み重ねが、強い組織、居心地の良い場所を作っていくのです。
弱者が勝つための「絶対条件」

ここからは、弱者が勝つための戦略、いわゆる野村ID野球の真髄に迫ります。
まず大前提として、弱いものが強いものと同じ戦い方をしてはいけない、という教えがあります。
体力もあり、資金もある強者と、真っ向勝負で力比べをしても、負けるのは目に見えていますよね?
大手スーパーと同じ商品を、同じ価格で売っても、小さな商店は勝てません。
若い人と同じ土俵で、体力勝負をしても敵いません。
まずは、自分たちが弱者であることを認め、相手と同じことをしない、と決めること。
そこから、勝つための工夫が生まれるのです。
「考える力」で差をつける

では、どうやって勝つのか。
体力や技術といった、目に見える有形の力で劣るなら、目に見えない無形の力で勝負するしかありません。
それは、データを集め、相手を分析し、頭を使って考える力のことです。
相手の癖は何か。
相手が嫌がることは何か。
事前の準備を徹底することで、力の差を埋めることができます。
これは、年齢を重ねた私たちが、若手と渡り合うためのヒントでもあります。
体力では勝てなくても、経験に基づいた読みや、段取りの良さなら負けないはずです。
考えることをやめない限り、弱者にも勝機は必ずあります。
努力の性質

努力についてのお話です。
何か新しいことを始めたとき、すぐに結果が出なくて焦ってしまったことはありませんか?
野村監督は言います。
努力には、即効性がない、と。
これは、植物を育てるのに似ています。
種をまいて、水をやっても、次の日に花が咲くわけではありません。
地中で根を張り、茎を伸ばし、ある日ようやく蕾がつきます。
努力も同じで、結果が出るまでには時間がかかります。
今日頑張ったことが、明日すぐに報われるわけではない。
でも、そこでやめてしまったら何も残りません。
焦らず、腐らず、正しい努力をコツコツと積み重ねる。
その忍耐強さこそが、最後に大きな実を結ぶのです。
自信のつくり方

自信がない、と感じているあなたへ。
自信を持つためのヒントです。
野村監督は、一芸に秀でることの重要性を説いています。
何でも平均的にできる必要はありません。
何かひとつ、これだけは誰にも負けない、というものを持つこと。
たとえば、この仕事の手順だけは完璧だとか、早起きだけは誰にも負けないとか、あるいは、趣味の将棋やカラオケでもいいのです。
どんなに小さなことでも、自分はこれができる、という自信があれば、それが心の余裕に繋がります。
その余裕が、他の苦手なことに挑戦する時の勇気にもなるのです。
まずはひとつ、自分の得意分野を極めてみませんか?
知識を行動へ

学ぶことの大切さは言うまでもありませんが、それだけでは不十分です。
本を読んだり、テレビで健康法を見たりして、なるほど、と納得して終わりにしてはいませんか?
知っている、という状態と、実際にやっている、という状態には、天と地ほどの差があります。
野村監督は、知識を実行に移してこそ、実戦での力になると言いました。
いい話を聞いたな、で終わらせず、今日からひとつでもいいので、実際の行動に変えてみてください。
知識は、使うことで初めて知恵に変わるのです。
稼げるようになったら、何にお金を使うか?

お金の使い方にも、その人の哲学が表れます。
野村監督は、お金を二つのことに使うよう心がけたそうです。
一つは、自己投資。
本を買ったり、新しい体験をしたり、自分を成長させるためにお金を使うこと。
もう一つは、他人への投資です。
お世話になった人に恩返しをしたり、頑張っている人を応援したりすること。
浪費や贅沢に使うのではなく、未来の自分や、周りの人のためにお金を使う。
そうして撒いた種は、巡り巡って、また自分のもとに豊かさとして返ってくるのかもしれません。
生きたお金の使い方を意識したいものです。
一流の証明

一流と二流の違い、それは失敗した時の態度に現れます。
野村監督の定義は非常にシンプルです。
一流は弁解をしない。
二流は責任を他人に押し付ける。
ミスをした時、でも、だって、と言い訳をしたくなるのが人間です。
あいつが悪かった、環境が悪かった、と言いたくなる時もあります。
しかし、そこでグッと堪えて、自分の責任でした、と認めることができるか。
それが一流への分かれ道です。
言い訳をする姿は、見ていて気持ちの良いものではありませんよね。
潔く認めて、次にどうするかを考える。
その姿勢が、周囲からの信頼を生むのです。
「本」vs「経験」

今はインターネットで何でも調べられる時代です。
しかし、野村監督は、経験の価値を強調します。
本やネットで得た情報は、あくまで知識に過ぎません。
実際に現地に行って、見て、触れて、感じた経験には、情報の厚みにおいて到底かないません。
旅行のパンフレットを見ることと、実際にその場所の空気を吸うことが全く違うのと同じです。
百聞は一見に如かず。
頭でっかちにならず、体を使って経験し、肌で感じたことこそが、あなただけの生きた財産になります。
いくつになっても、新しい経験を恐れないでください。
その「勘」は本物か?

長年の経験からくる勘は、時に素晴らしい判断を助けてくれます。
しかし、野村監督は警鐘を鳴らします。
それは、考え抜いた上での勘なのか、それとも、考えることを怠けた結果の勘なのか、と。
やるべき準備をすべてやり、データを分析し、もうこれ以上考えることはない、という極限状態で閃くのが、本物の勘です。
一方で、面倒だからといって、なんとなくこっちだろう、と選ぶのは、ただの当てずっぽうです。
あなたのその直感は、サボりの言い訳になっていませんか?
一度立ち止まって、自分自身に問いかけてみる慎重さも大切です。
不調は宝なり。

人生には、何をやってもうまくいかない時期、スランプが必ずあります。
病気になったり、仕事で行き詰まったり。
そんな時、私たちはつい自暴自棄になりがちです。
でも、野村監督はこう励ましてくれます。
不調こそが、自分が伸びる最大のチャンスである、と。
順調な時は、人は深く考えません。
壁にぶつかり、悩み苦しむからこそ、自分を見つめ直し、新しいやり方を模索するのです。
その試行錯誤が、あなたを以前より一回りも二回りも大きく成長させてくれます。
今もし辛い状況にあるなら、それはあなたが大きく飛躍するための助走期間なのかもしれません。
【おすすめ本】リーダーとして結果を出す 野村克也の言葉
本の概要
野球界の名監督 野村克也 が積み重ねてきた、努力と考える力の大切さをやさしく教えてくれる一冊です。
結果だけでなく「どう向き合うか」で人も組織も変わることを、実例を通して実感できます。
あなたがこれから成長していくための、力強い道しるべになる内容です。
本の口コミ

多くの人は「面倒なことはしたくないからやらない」。そこに成長のヒントが潜んでいるらしい。野村さんはそれを見事に発掘して、誰にでも判るように後生に残したのだ。
まとめ
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
野村監督の言葉は、厳しい勝負の世界で培われたものですが、私たちの日常にも、優しく、そして力強く響くものでしたね。
弱者であっても、考え方ひとつ、準備ひとつで、強者に勝つことができる。
そして、人間としての器を磨くことが、人生を豊かにする一番の方法である。
そんなメッセージを受け取っていただけたなら幸いです。
今回の話の中で、何かひとつでも、あなたの心に残り、明日からの活力になる言葉があれば嬉しく思います。
それでは、またお会いしましょう。
