
今回のテーマは「ユーモア」だよ!
今日はユーモアの話をします。
今、画面の前で少し身構えませんでしたか?
ビジネスの場でユーモアなんて不謹慎だとか、ふざけている場合じゃない、そう思ったかもしれません。
でも、もしユーモアがただのジョークではなく、ビジネスにおける最強の戦略的武器だとしたらどうでしょう?
実は、スタンフォード大学のビジネススクールで今もっとも人気のある講義の一つが、このユーモアの授業なんです。
最新の研究によると、ユーモアを適切に使いこなす人は、そうでない人に比べて知的に見え、信頼され、そして圧倒的に稼ぐことまでわかっています。
面白さよりも大切なのは、人間らしさを戦略的に見せること。
今回はその科学的根拠と、明日から使える実践的なテクニックをお伝えしますので、ぜひ最後までお付き合いください。
ユーモアとは?

まず最初に、大きな誤解を解くところから始めましょう。
ユーモアがある人というと、あなたはどんな人物を想像しますか?
クラスの人気者や、プロのコメディアンのように、常に爆笑をとる人を思い浮かべるかもしれません。
でも、ビジネスにおけるユーモアは、そんな高度な芸当ではないんです。
それは、気まぐれなジョークを飛ばすことではなく、あなたのキャラクターから自然とにじみ出る、人間性そのもののことを指します。
仕事をしていると、私たちはついプロフェッショナルであろうとして、完璧な鎧を身につけてしまいがちです。
でも、本当に人が心を動かされるのは、その鎧の隙間から見える、あなた自身の素顔なんです。
大切なのは、気の利いた言葉ではありません。
行動と態度こそが物を言うのです。
ありのままの自分を見せる姿勢、それこそが真のユーモアの正体だと言えます。
深刻さのパラドックス

あなたは職場で深刻さのパラドックスに陥っていませんか?
重要な会議や大きな商談の場では真剣な顔をして眉間にシワを寄せていなければならない、というあの思い込みのことです。
確かに仕事は真剣勝負ですが、だからといってあなた自身が深刻になる必要は全くありません。
研究によるとあまりに深刻すぎる職場では創造性が枯渇し、ミスが増えることさえあるそうです。
逆に真面目さと陽気さのバランスが取れているとき、私たちはリラックスして本来のパフォーマンスを発揮できます。
想像してみてください。
張り詰めた会議室で誰かのちょっとした一言で空気が和み、急に議論が活発になった経験はありませんか?
深刻な問題に対処するときこそ自分自身は軽やかであるべきです。
真面目さとユーモアは対立するものではなく、相乗効果を生むパートナーなのです。
ユーモアが持つ「動かす力」

ではユーモアには具体的に組織をどう変える力があるのでしょうか?
大きく分けて二つの効果があります。
一つはリーダーシップの変革です。
これからの時代、AIが台頭する中で従業員が求めているのは完璧で冷徹な指示者ではなく、飾り気のない人間らしいリーダーです。
弱みを見せたり冗談を言ったりできるリーダーのもとでは部下も安心して意見を言えるようになります。
もう一つはチームの回復力です。
仕事にはトラブルがつきものですが遊び心のある文化を持つチームはこの逆境に強いんです。
失敗したときにただ落ち込むのではなく、それを笑いに変えて次はどうするかと前を向けるしなやかさがあるからです。
ユーモアは組織の免疫システムのような働きをして、困難な状況でもチームを健康に保つ力があるのです。
面白くある必要はない

ここまで聞いて自分には面白いことなんて言えないと不安になっていませんか?
安心してください。
もっとも重要なポイントは面白くある必要はないということです。
職場を明るくするために、あなたがコメディアンになる必要はありません。
大切なのは自分にユーモアのセンスがあるということを周りに伝えることだけでいいんです。
それは自分から笑いを取ることではなく、誰かの発言に対して笑える瞬間を目ざとく見つける観察者になるということです。
会議中に誰かが面白いことを言ったら真っ先に笑ってあげてください。
それだけであなたはユーモアを理解する知的で親しみやすい人だと認識されます。
ユーモアは嘘偽りのない知性の証です。
面白いことを言うプレッシャーは捨てて、まずは一緒に笑うことから始めてみましょう。
つながりと信頼

ユーモアは人と人をつなぐ最強の接着剤です。
誰かと一緒に笑い合ったとき不思議と相手との距離が縮まったように感じたことはありませんか?
これは脳科学的にも証明されていて、笑うことで脳内ではオキシトシンというホルモンが分泌され、相手に対して心を開きやすくなるんです。
一緒に笑うという行為は相手に対して腹を割ったり、自分の弱みを見せたりしても大丈夫だという安全信号を送ることと同じです。
これはビジネスにおける信頼関係を長期的に強化するのに極めて効果的です。
創造性とは遊び心をもった知性だという言葉がありますが、リラックスして冗談を言い合える関係性からこそ革新的なアイデアは生まれるものなのです。
笑いは心の壁を取り払う一番の近道だと言えるでしょう。
ユーモアの法則①事実

ここからは具体的なテクニックの話をしましょう。
どうやってユーモアを生み出せばいいのか。
最初の法則は事実、つまり真実に目を向けることです。
多くの人は何か面白い作り話をしようとして失敗します。
そうではなく日常の中に潜む事実にスポットライトを当ててください。
お笑いを見てみるとわかりますが、彼らは宇宙人の話ではなく日常の些細なイライラや誰もが経験する気まずい瞬間について話していますよね。
あなたも職場でこれ変だなとか、みんな思っているけど口に出さないなということを見つけてみてください。
そういうあるあるネタこそが一番の共感を生み、笑いの種になります。
面白いことはあなたの頭の中ではなく、目の前の事実の中に隠れているのです。
ユーモアの法則②不調和

二つ目の法則は不調和です。
これは予想と実際に起こった出来事のズレを利用するテクニックです。
人間の脳は予測できないことや驚かされることが大好きです。
これをコメディーの世界ではミスディレクションと呼びます。
例えばあなたがこれまでに経験した最悪のトラブルについて話すとしましょう。
その悲惨なエピソードをあえてものすごく明るく素っ頓狂なトーンで話してみてください。
内容は悲劇なのに語り口は喜劇というこのギャップが脳に不調和を起こし、笑いを生み出します。
真面目な顔をして突拍子もないことを言うのも同じ原理です。
相手の予想をいい意味で裏切ること。
そのズレが大きければ大きいほどユーモアの破壊力は増していくのです。
ユーモアの法則③具体性

三つ目の法則は具体性です。
話の解像度を上げてください。
抽象的な話は人の心に残りませんが、具体的な描写は映像として脳裏に焼き付きます。
例えば昼ご飯が不味かったと言うよりも、冷めきった三日前のピザをゴムのように噛み締めたと言う方が情景が浮かんでクスッと笑えますよね。
この細部の具体性がユーモアをまあまあから絶妙へと進化させるのです。
また効果的な比喩もパワフルです。
自分の個人的な感情を多くの人が知っているイメージに例えてみてください。
まるで真夏のサウナで熱波師に扇がれているようなプレッシャーだというように、共通のイメージを使うことであなたの体験が鮮やかに伝わり、共感と笑いを同時に生むことができるのです。
リーダーシップへの応用

あなたがもしリーダーの立場にあるなら、ぜひ自虐的ユーモアを使いこなしてください。
ここで絶対にやってはいけないのは部下や他人をネタにして笑いを取ることです。
これは信頼を一瞬で破壊します。
代わりに自分自身の失敗談や弱点を笑い話にしてみてください。
上司であるあなたが自分の失敗を明るく話すことで部下たちはここでは失敗しても大丈夫なんだと安心感を覚えます。
これを心理的安全性と呼びます。
出世すればするほど周りはあなたに気を使うようになります。
だからこそ自ら降りていって私は完璧ではないと示すことが重要なんです。
リーダーが弱みを見せれば笑い物になるどころか、むしろ人間としての器の大きさを感じさせ、信頼感が生まれるのです。
ピークとエンド

心理学にはピークエンドの法則というものがあります。
人の記憶に残るのは感情がもっとも高まったピークと去り際のエンドだけだという法則です。
長い会議の内容を全て覚えている人はいませんが、一番盛り上がった瞬間と最後の締めくくりは覚えているものです。
だからこそ日々の業務における恐怖心やプレッシャーに対処するために、ここぞという場面でユーモアを使ってください。
張り詰めた交渉の最後や言いにくいことを伝えた後に小さなユーモアを添えるだけで、あなたの印象は劇的に変わります。
大胆な生き方をしたいと思ったらまずは恐怖心に向き合わなければなりません。
それを可能にするのがユーモアという武器なのです。
【おすすめ本】ユーモアは最強の武器である: スタンフォード大学ビジネススクール人気講義
本の概要
「真面目一辺倒では、もう勝てない」
アップル、ピクサー、グーグルといった創造的企業が密かに大切にしてきた「ユーモア」は、実は生まれつきの才能ではなく、プロのコメディアンのテクニックから学べるスキルだったのです。
心理的安全性、創造性、生産性、レジリエンス……。
閉塞感漂う今の日本企業が喉から手が出るほど欲しがるすべてを手に入れる方法を、全米ベストセラーが科学とストーリーで解き明かします。
本の口コミ

ユーモアの必要性と向き合い方がわかる一冊です。学生時代とかに読みたかった。

勉強や経済力等よりユーモアある人間が最強である!とても面白い本であった!
まとめ

最後に一番大切なことをお伝えします。
ユーモアとは究極的には愛なんです。
誰かと一緒に笑い合うことは一瞬でありながらも確かな愛の表現です。
どうか明日から面白くなろうと必死にならないでください。
ただその場を楽しむことに集中してください。
面白いことを言う人よりも一緒にいて楽しい人だと思われること。
それこそがビジネスでも人生でもあなたを成功に導く鍵となるでしょう。
ユーモアはスキルではなく生きる姿勢です。
今日から少しだけ肩の力を抜いて周りの人と笑顔を共有してみてください。
きっと世界が少し違って見えるはずです。
ありがとうございました。

