
今回のテーマは「自助論」だよ!
サミュエル・スマイルズが書いた名著、自助論についてのお話です。
タイトルにもある通り、真似するだけで人生が少しずつ好転していく、偉人たちが密かにやっていた5つの習慣をご紹介します。
歴史に名を残すようなすごい人たちを見ると、自分とは違う特別な才能があったのだろうと、あなたは思いませんか?
でも実は、彼らは魔法を使ったわけではありません。
彼らも私たちと同じように、日々の生活の中で悩み、もがきながら、ある小さな習慣を積み重ねていただけなのです。
それは、今日からあなたも真似できることばかりです。
自分を助ける力と書いて、自助と読みます。
これからご紹介する習慣を取り入れることで、あなたの毎日がより豊かで、心穏やかなものになるはずです。
それでは、偉人たちの知恵を一緒に覗いてみましょう。
はじめに:自分を助ける力

まずは、自分を助ける力についてです。
私たちは、何か問題が起きると、難しい本を読んだり、誰か偉い人の話を聞きに行こうとします。
でもある時、長年勤めた会社での人間関係に深く悩んでいた男性がいました。
彼は休日の朝、庭の草むしりをしながら、ふと、雑草のしぶとさや、季節が変われば自然と花が咲く様子をじっくり観察しました。
すると、無理に状況をコントロールしようとするより、自分の根を深く張ることに集中しようと、心がすっと軽くなったそうです。
どんなに立派な学問も、それ自体が答えをくれるわけではありません。
日々の生活の中にある、些細な出来事をよく観察し、そこから自分なりの気づきを得ること。
これこそが、本を読むこと以上に、生きた知恵を身につける第一歩なのです。
習慣1:日常をよく観察する (1/2)

ここからは具体的な習慣に入ります。
一つ目は、日常をよく観察することです。
天才と呼ばれる人たちは、一日中、難しい顔をして研究室にこもっていたわけではありません。
有名なアイザック・ニュートンのお話をご存知でしょうか?
彼は、木からリンゴがポトリと落ちるのを見て、なぜ月は落ちてこないのに、リンゴは落ちるのかと疑問を持ち、万有引力の法則にたどり着きました。
彼が見ていたのは、誰もが毎日見ている、ごく当たり前の風景です。
私たちはつい、特別な場所にいけば、すごいアイデアがひらめくのだと勘違いしてしまいます。
しかし本当に大切なのは、身近にある平凡なものから、重大な意味を見つけ出そうとする姿勢なのです。
あなたの目の前にある普通の景色にも、人生を変えるヒントが隠されているかもしれません。
習慣1:日常をよく観察する (2/2)

この観察のお話には続きがありまして、ただ見るだけではもったいないのです。
ある家庭の主婦のお話をさせてください。
彼女は毎日の料理の中で、ここが少し不便だなと感じたことを、必ず小さなノートに書き留めていました。
そして、その不便さを解消するために工夫を重ねた結果、誰もが知る大ヒットのキッチングッズを発明したのです。
便利で恵まれた環境からは、新しいものはなかなか生まれません。
ちょっとした不便さや困難こそが、私たちを成長させてくれる本当の学校なのです。
そして、ふと思いついたアイデアや気づきは、必ず紙に書き留める習慣をつけてください。
頭の中で考えているだけでは、すぐに忘れてしまいます。
書くことで記憶に強く残り、それがやがて大きな助けになるのです。
習慣2:努力と倹約を続ける (1/2)

習慣の二つ目は、努力と倹約を続けることです。
いつも運が悪い、自分ばかり損をしていると嘆いている友人はいませんか?
ある男性は、仕事で失敗が続き、自分は不運だといつも愚痴をこぼしていました。
しかし彼の日常をよく観察すると、待ち合わせにはいつも少し遅刻し、机の上は散らかっていて、事前の準備を怠りがちでした。
彼の不幸は、偶然の不運ではなく、日々の小さな努力不足が招いた結果だったのです。
人間の進歩は、毎日の小さなことへ、どれだけ注意を払えるかにかかっています。
一発逆転の幸運を待つのではなく、確固たる目標に向かって、粘り強く歩み続けること。
その地道な努力こそが、結果的に幸運を生み出す母親になるのです。
日々の行いを見直すことが、幸運への一番の近道だと言えます。
習慣2:努力と倹約を続ける (2/2)

さらに詳しく見ていくと、お金との付き合い方も大切になってきます。
収入は決して多くないけれど、無駄遣いをせずにコツコツと貯金を続けていた女性がいました。
ある時、彼女の親友が突然の病気で仕事をやめざるを得なくなり、生活に困ってしまいました。
その時、彼女は迷わず自分の蓄えの中から、親友を援助することができたのです。
手元にあるものは何でも大切にし、倹約を心がけてください。
貧乏は心の余裕を奪い、正しい判断を狂わせることがあります。
質素な生活でも、いざという時の蓄えがあれば、心に深い平安が訪れます。
自分がいっぱいいっぱいの状態では、他人に優しくすることはできません。
自分自身をしっかり保ち、心の余裕を持つことで初めて、周りの人を助けることができるのです。
習慣3:失敗から学ぶ (1/2)

習慣の三つ目は、失敗から学ぶことです。
私たちはどうしても、失敗を恐れてしまいますよね。
でも、初めて自転車に乗る練習をした時のことを思い出してみてください。
何度も転んで、すりむいて、痛い思いをしました。
なぜ転んでしまったのか、どうバランスを崩してしまったのかを体で覚えたからこそ、乗れるようになったはずです。
何を行ってはいけないかを知ることは、何を行うべきかに気づくための、最も大切なプロセスです。
失敗のない安楽な日々からは、何も学ぶことはできません。
目の前に立ちふさがる困難や失敗は、あなたを成長させるための、最良の先生になります。
だからこそ、失敗した自分を責めるのではなく、そこからどんな知恵を学べるかを考えることが、とても重要なのです。
習慣3:失敗から学ぶ (2/2)

この失敗のお話には、もっと大切な続きがあります。
定年退職をきっかけに、ずっとやりたかった写真撮影を始めようか迷っていた男性がいました。
うまく撮れなかったらどうしようと、カメラを買うのさえ躊躇していました。
しかし思い切ってカメラを手に外へ出てみると、最初は失敗ばかりでしたが、やがて美しい夕日を写真に収める喜びを知り、同じ趣味を持つ素晴らしい仲間と出会うことができました。
人生は、とにかくチャレンジしてみることで、予想もしない豊かな成果が得られます。
一歩を踏み出すまでは、自分にどんな才能が眠っているか、誰にもわかりません。
完璧な準備が整うのを待つのではなく、思い切って行動を起こすこと。
その勇気こそが、あなたの人生を切り開く大きな力になるのです。
習慣4:良いお手本を持つ

習慣の四つ目は、良いお手本を持つことです。
人間の行動や言葉は、波紋のように必ず周りに影響を与えます。
ある若手社員が、職場でとても尊敬できる先輩に出会いました。
その先輩は、どんなに忙しい時でも挨拶を欠かさず、トラブルが起きても決して声を荒らげません。
若手社員は、無意識のうちにその先輩の話し方や態度を真似るようになり、数年後には、彼自身が周囲から最も信頼されるリーダーへと成長していました。
どんなに立派なルールやマニュアルを読んでも、実際に目の前で行動している人から受ける影響にはかないません。
私たちは、一緒に過ごす人の性格や習慣に、良くも悪くも染まっていきます。
だからこそ、自分が尊敬できる、こんな大人になりたいと思える人を、身近に見つけることが大切なのです。
習慣5:相手を思いやる (1/2)

最後の習慣は、相手を思いやることです。
真の人格者とはどんな人でしょうか?
ある時、レストランで食事をしていると、若い店員さんが手を滑らせて、テーブルに水をこぼしてしまいました。
その時、激しく怒鳴りつけて店員を萎縮させる上司と、服は濡れていないから大丈夫だよ、おしぼりをちょうだい、と優しく声をかける上司。
あなたは、どちらの人についていきたいと思いますか?
本当に信頼される人かどうかを見分ける一番確実な方法は、自分より立場が下の人にどう振る舞うかを見ることです。
どんなに知識があって仕事ができても、優しさが欠けていれば、それはただの暴力になってしまいます。
相手の失敗に対して、寛大な心で接することができるかどうかが、その人の本当の価値を決めるのです。
習慣5:相手を思いやる (2/2)

ここからさらに、真の人格者について深く考えてみましょう。
ある地域の町内会に、いつも裏方として黙々とパイプ椅子を片付け、ゴミを拾っているおじいさんがいました。
彼は決して自分の意見を押し付けたり、手伝ってやったと恩を着せたりしません。
しかし、町内で何か困りごとが起きると、みんなが一番に相談に行くのは、声の大きいリーダーではなく、そのおじいさんでした。
富や地位を手に入れても有頂天にならず、失敗しても深く落ち込みすぎない。
そして、日常生活のささいな場面でも、自分を後回しにして他人のために動くことができる。
これこそが、信頼される人のあるべき姿です。
知識や才能を持つだけでなく、それをどう使うかという思いやりの心こそが、本物の力になるのです。
【おすすめ本】自助論
本の概要
「頑張っても報われない」と感じたことはありませんか?
この本は160年以上前にイギリスで書かれながら、明治の日本でも福澤諭吉の著作と並ぶほど読まれた伝説的な一冊です。
ニュートンやミケランジェロなど、時代を変えた人々の言葉とエピソードを通じて、「自分の人生は、自分の行動でしか変えられない」というシンプルで力強い真実を教えてくれます。
本の口コミ

良い本ですね。中学生・高校生の時に読めたら良かったです。文科省は高校生の必読書として指定しても良いかと思いますね。これからも時々読み返すかもしれません。将来、孫に薦めようかな。

今の時代、すがれるモノにはなんでもすがってなんとか勝つ…まではいかなくても勝ち組の方向へ人生を持っていけたら。そんな思いをこめて、評判の自助論を手にしました。これでもかという程の苦悩、苦しみを味わった何十人もの成功者の苦労話を読んでいると、まだ自分は苦しみも何もかも足りないと教えてくれます。あの人にこんなエピソードが!?というだけでも興味深いものです。

お金がなくても、誠実に、愛情をもって人と接することができる人が、結局いちばんの人格者で、いちばんの幸せ者なんだろうなぁ。自分がちょっと調子に乗りそうになった時、この本に出てくる偉人たちの話を読むと、自然と謙虚な気持ちに戻れる気がするなぁ。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」って言葉、まさにこの本のためにある言葉だと思うなぁ。
まとめ:今日からできること

最後に、今日のまとめです。
偉人たちが密かにやっていた5つの習慣は、決して特別な才能が必要なものではありません。
日常の当たり前をよく観察し、気づきをメモすること。
不満を言う前に、地道な努力と倹約を続けること。
失敗を恐れず、学びの機会として一歩踏み出すこと。
尊敬できる良いお手本と付き合うこと。
そして、どんな人にも思いやりを持って優しく接すること。
これらはすべて、今日、この瞬間から、あなたの生活に取り入れられることばかりです。
大きな目標を掲げる必要はありません。
まずはどれか一つ、あなたができそうだなと思うことから始めてみてください。
その小さな習慣の積み重ねが、やがてあなたの人生を助ける、何よりも強固な土台となるはずです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
