
今回のテーマは「夫婦関係」だよ!
今回は夫婦関係について、少し立ち止まって考えてみましょう。
あなたは最近、パートナーとの関係でモヤモヤすることはありませんか?
言わなくてもわかってほしいのに、どうして伝わらないんだろう。
そう感じることはないでしょうか?
実は、その察してほしいという期待こそが、関係をこじらせる一番の原因かもしれません。
大人のための新しい対話の作法について、一緒に紐解いていきましょう。
「愛があればわかるはず」という幻想

長年連れ添った夫婦なんだから、言葉にしなくても通じ合うはずだ。
そう信じている人は意外と多いものです。
でも、冷静に考えてみてください。
職場において、阿吽の呼吸だけで完璧に仕事が回ることなんてあるでしょうか?
どんなに優秀なチームでも、報告や連絡、相談といった言葉のやり取りがなければ、ミスは起こりますよね。
家庭もそれと同じなんです。
愛があるからといって、相手がエスパーのようにあなたの心を読めるわけではありません。
沈黙は、理解を生むどころか、勝手な思い込みやすれ違いを生むだけなんです。
何も言わずに期待して、勝手に裏切られた気持ちになるのは、もう終わりにしませんか?
相手を変えるより、自分が変わる

パートナーに対して、もっとこうしてほしい、なんで性格を変えてくれないんだ、と不満を持つことはありませんか?
でも、他人を変えるというのは、実はとてつもなく難しいプロジェクトなんです。
部下や後輩の性格を根本から変えようとして、徒労に終わった経験はありませんか?
人は、人から変えられることに抵抗する生き物です。
現状を打破するために必要なのは、相手を変えることではなく、あなた自身のアプローチを少しだけ変えてみることです。
自分が変われば、相手も変わらざるを得なくなる。
これは人間関係の鉄則です。
まずは自分から、変化のボールを投げてみましょう。
「仲が良い」とは「同じ」になることではない

仲の良い夫婦というと、趣味も考え方も一緒で、いつもニコニコしている二人を想像するかもしれません。
でも、本当の親密さとは、二人が同じになることではありません。
むしろ、お互いが独立した一人の大人として、違いを認め合っている状態こそが健全なんです。
あなたはあなた、私は私。
それぞれの考え方や感じ方があって当たり前です。
自分とは違う個性を持ったパートナーを、コントロールしようとせず、一人の人間として尊重すること。
意見が食い違っても、それを楽しめるくらいの余裕を持つこと。
それこそが、大人の成熟した関係性だといえます。
心のバランスシートを整える

ビジネスの世界では、ギブアンドテイクという言葉がよく使われますが、これは夫婦関係でも非常に重要な概念です。
一方的に尽くすだけでもダメですし、相手に求めてばかりでも関係は破綻します。
あなたがパートナーのためにしてあげていることと、パートナーから受け取っていること。
このバランスシートは、きちんと釣り合っているでしょうか?
もし、私ばかりが損をしている、と感じるなら、それは危険信号です。
逆に、相手に甘えすぎてはいないか、振り返ることも大切です。
お互いに与え合い、感謝し合える、対等なパートナーシップを目指しましょう。
「解決」したい夫、「共感」したい妻

男女の間でよく起こる会話のトラブルがあります。
それは、会話の目的がまったく違うことから生じるすれ違いです。
一般的に、男性は会話の中に解決策や結論を求めがちです。
一方で、女性はただ話を聞いてほしい、気持ちをわかってほしい、という共感を求める傾向があります。
妻が悩みを相談したとき、夫がいきなりアドバイスをして、妻が不機嫌になる。
こんな経験はありませんか?
このとき必要なのは、正論による解決ではありません。
まずは、大変だったね、と相手の感情を受け止めること。
解決しなくても、ただわかってもらえたという安心感が、何よりも心の絆を強くするのです。
魔法のスキル「アサーション」

では、具体的にお互いを尊重しながら対話するにはどうすればいいのでしょうか。
ここで紹介したいのが、アサーションというコミュニケーションスキルです。
これは、自分の気持ちを我慢せずに正直に伝えつつ、同時に相手の気持ちも大切にする、という自己表現の方法です。
言いたいことを飲み込んでストレスを溜めるのでもなく、感情的になって相手を攻撃するのでもない。
そのどちらでもない、第三の道です。
相手を操作しようとするのではなく、私はこう思うよ、と素直にテーブルの上に並べるイメージです。
これこそが、対等な関係を築くための魔法のスキルなんです。
今日からできる「I(アイ)メッセージ」

アサーションを実践するための、とてもシンプルで効果的なテクニックがあります。
それが、アイメッセージです。
主語を相手ではなく、私、に変えて話す方法です。
例えば、どうしてあなたは連絡してくれないの?と言うと、相手は責められたと感じて防衛本能が働きます。
これを、私は連絡がないと心配になるんだ、と言い換えてみてください。
これなら、相手を攻撃することなく、あなたの素直な感情だけが伝わりますよね。
主語を私にするだけで、言葉の棘が抜け落ちて、相手の心に届きやすくなるんです。
ぜひ、今日から意識して使ってみてください。
弱さは「絆」を深める武器になる

大人になると、自分の弱さやダメな部分を隠そうとしてしまいがちです。
職場では常に強くあろうと鎧を着ているかもしれません。
でも、家庭の中でまで完璧である必要はないんです。
むしろ、実はここが不安なんだ、これが苦手なんだ、と正直に弱さを見せることができると、相手も安心して自分の弱さを見せられるようになります。
お互いの完璧ではない部分、弱い部分さえも受け入れ合うこと。
それが、表面的な付き合いではない、本物の信頼関係を築くことにつながります。
弱さを見せることは、負けではありません。
二人の絆を深めるための、最強の武器になるんです。
【おすすめ本】夫婦・カップルのためのアサーション
本の概要
この本は、大切なパートナーとの間に横たわる見えない壁を、「私もあなたも大切」というアサーションの力で溶かしていく一冊です。
夫婦関係の専門家が教える具体的な伝え方を手にすれば、明日からの二人の会話が変わり始める。
読み終えるころには、「もう一度あの人とちゃんと向き合ってみよう」と自然に思える、二人の未来をそっと前向きにしてくれる一冊です。
本の口コミ

パートナーに指摘されたことが、自分ではどう改善したら良いか分からなくて、この本に辿り着きました。読み終えて、納得する部分がたくさんあり、自分の行動を見直すきっかけになったし、具体的に書かれているので自分に置き換えてイメージすることができました。とても参考になるのでオススメです。

元旦那はいい人でした。それなのになぜうまく行かなかったのか疑問でしたが、この本を読んで理解できました。やはり育ってきた家庭環境って大きい。読み終えてませんが面白い。次の人とうまくいくために熟読します。家に残しておきたい一冊になりました。
「大事なものは、たいてい面倒くさい」

最後にお伝えしたいことがあります。
それは、良い関係を築くことは、正直に言ってとても面倒くさい、ということです。
察してくれるのを待つほうが楽ですし、会話から逃げるほうが簡単です。
でも、言葉を選んで伝えたり、相手の話に耳を傾けたり、妥協点を探ったりする。
その面倒くささと向き合った先にしか、本当の安らぎはありません。
効率だけが正解ではないのです。
その手間暇こそが、二人の歴史になり、愛着になります。
どうか、その面倒くささを愛おしいと思って、今日からまた一歩ずつ、パートナーとの対話を始めてみてください。
あなたの毎日が、より温かいものになることを願っています。

