2025年11月に読んだ本【小説編】

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名著

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大人は泣かないと思っていた(寺地はるな)

本の概要

真夜中、庭に現れた“ゆず泥棒”との出会いが、農協勤めの32歳・翼の止まっていた心をそっと動かし始める。

恋愛、結婚、家族という「こうあるべき」に傷つき、立ち止まってしまった大人たちが、もう一度自分の足で歩き出す姿は、ページをめくるたびに「自分もまだ間に合う」と思わせてくれるはずです。

忙しさに流されて感情に蓋をしてきた大人のあなたにこそ、今、手に取ってほしい一冊です。

本の口コミ

夏って恋をしたくなりますよね?浴衣に花火、西瓜に蝉の音。夏はどこか切なく一瞬。また読みたい1冊です!

田舎の農協で勤務してるパッとしない30代独身男性(両親離婚で年老いた父と同居)とその周りの大人たちのお話。大人らしく泣く人もあれば、子供らしく泣く人もいる。みんな何かで悩んで変わろうとするのが良かった。年上彼女とお母さんの話が好みでした。

<strong>くま</strong>
くま

人間関係色々あって面白いなぁ。

終わった人 (内館牧子)

本の概要

エリート街道から一転、居場所を失った田代壮介が「自分は何のために生きてきたのか」と立ち尽くす姿に、あなた自身の未来がふと重なって見えるはずです。

誇りも肩書きもなくなったその先で、彼が必死にもがきながら見つけていく“本当の再生”は、読み進めるほど胸が締めつけられ、そしてあたたかく救われます。

これは定年を迎える人だけの物語ではなく、「この先の人生をどう生きるか」と迷うすべての人の背中を、そっと強く押してくれる一冊です。

本の口コミ

60歳過ぎに読んだ時はただ面白いと言う印象でしたが、夫が定年を迎えて66歳で読んだ時は身につまされる思いでした。40歳の子どものこと、自分たちの老後が ヒシヒシと伝わって考えさせられます。

読んでいて身につまされるものもありました。なかなか読ませます。

<strong>くま</strong>
くま

仕事をリタイアした後も人生は続く。自分が本当にしたいこと、自分が大切にしている価値観を動けるうちに見直しておいたほうがよいなぁ。

ザ・ロイヤルファミリー(早見和真)

本の概要

父を失い、空っぽの心を抱えた一人の男が、たまたま当たった一枚の馬券をきっかけに、運命ごと人生を賭ける20年の物語に巻き込まれていく。

その始まりを読んだ瞬間、あなたもきっと走り出したくなります。

「絶対に俺を裏切るな」と言い放つ孤独なワンマン社長と、夢を託された名もなき馬が“有馬記念”という奇跡の舞台を目指す姿は、ただの競馬小説ではなく、親と子、信頼と裏切り、そして再生の物語そのものです。

読み終えたとき、胸の奥が熱くなり、「もう一度、自分の人生も信じてみよう」と思わせてくれる一冊

今、この瞬間に手に取ってほしい物語です。

本の口コミ

競馬を題材にした作品かと思っていましたが、そこには予想以上に深い人間ドラマが描かれていました。物語の展開が読めず、先を急ぎたくなる緊張感が終始続きます。特にレースシーンの描写は圧巻です。

競馬の知識がなくても、熱い展開と登場人物たちの生き様に胸を打たれ、涙が止まりませんでした。

<strong>くま</strong>
くま

馬主を取り巻く人間ドラマが熱いなぁ。競馬をあまり知らない自分でもレースの描写は胸が熱くなったなぁ。

修羅奔る夜(伊東潤)

本の概要

東京でくすぶっていた女性が、病に倒れた兄の代わりに“日本一のねぶた”を背負うと決めたその瞬間から、あなたの胸にも熱が灯ります。

父から兄へ、そして妹へと受け継がれる魂が、刻一刻と迫る祭りの夜に向かって燃え上がる展開は、読んでいるこちらまで息を止めてしまうほど。

読み終えたとき、きっとあなたも青森の夜空に打ち上がる光と鼓動を、忘れられなくなります。

本の口コミ

本書を読んだ人は、自分の目でねぶた祭りを見たくなるのではないだろうか。今まではねぶた祭という東北のお祭りの名前は知っているくらいの意識しかなかったが、来年は是非この目で見てみたいと思った。

<strong>くま</strong>
くま

ねぶたという人生を掛けたいと思える祭りが地元にあるのが羨ましいなぁ。情熱を燃やせるものに熱中していれば、人生好転するかもなぁ。

蹴りたい背中(綿矢りさ)

本の概要

高校のクラスで誰とも馴染めず、居場所を探していたあの頃の自分を思い出してください。

この芥川賞受賞作は、「余り者同士」として出会った蜷川とハツが、友情とも恋とも言い切れない関係の中で互いの孤独に寄り添っていく物語です。

不器用で臆病だからこそ、誰かを想う気持ちがこんなにも切なく輝く。

読み終えたとき、あなたの心に残るのは、かつて感じた痛みと、それでも人を求めずにいられない温もりです。

本の口コミ

よくある高校生活の中でクラスの余り物である「私」と「にな川」の関係や、「絹代」の存在。恋愛や、いじめ、事故、事件などなにも無いのに心が揺さぶられる作品でした。

高校生に読んでもらいたい。私は高校生の時に読んで、ハマッて一日で読んでしまった。

<strong>くま</strong>
くま

モデルの熱烈ファンである変態と人の不幸が好きで背中を蹴りたくなってしまう変態の恋愛でも友情でもない奇妙な関係が不思議だったなぁ。

こころ(夏目漱石)

本の概要

もしあなたが誰にも言えない後悔や、胸の奥に沈んだままの想いを抱えているなら。

その感情に、そっと名前を与えてくれるのが夏目漱石の『こころ』です。

親友を裏切った「先生」と、彼を慕う「私」との静かな交流が、やがて取り返しのつかない告白へと至るとき、あなた自身の人生の選択までが、鋭く心に照らし出されるでしょう。

百年以上前の物語なのに、まるで今のあなたのために書かれたかのように苦しく、切なく、そして忘れられない一冊です。

本の口コミ

この長い小説を何度か読み返してきました。特に「先生と私」はとても読み応えがあります。そして、そこまで真っ直ぐ正直に生きていくなんて今の時代ではできないのではないか、と苦しくなります。先生もKもあまりに生真面目で誠実すぎる、今の時代に忘れていた人として何か大切な心を教えてくれます。

15年ぶりくらいに読みました。前に読んだ時は10代で、いまいち理解できなかった記憶がありましたが、30も半ばになり、また違った印象で読みました。漱石の作品では一番好きです。

<strong>くま</strong>
くま

長いっ❗

銀河鉄道の夜(宮沢賢治)

本の概要

「人生で一度でいいから、こんな友達と旅がしたかった」

そう思わせてくれるのが、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』です。

貧しさも孤独も抱えた少年が、たった一人の親友と星空を駆け抜けるこの物語は、100年経った今も「本当の幸せとは何か」という問いを、あなたの胸に静かに残していきます。

心が震える14編が詰まったこの一冊は、読むたびに違う景色を見せてくれる、あなただけの銀河鉄道になるはずです。

本の口コミ

大人が100回読める本。なかなかそんな本はない。日本人なら、一度は読むべき作品。

久々に読んでしみじみしております。名作はいつの時代も色あせないものですね。

<strong>くま</strong>
くま

宇宙を鉄道に乗って旅したくなったなぁ。

雪国(川端康成)

本の概要

あなたは今、人生で一度だけ出会える「完璧な美しさ」を目の前にしたことがありますか?

雪深い温泉街で、三味線を奏でる駒子と謎めいた葉子の間で揺れ動く島村の心は、やがて読者であるあなた自身の心になり、ページをめくる手が震えるほどの切なさに包まれていきます。

川端康成が世界に証明した「日本の美」の結晶は、読み終えた後もあなたの心に雪のように静かに降り積もり、二度と溶けることはありません。

本の口コミ

恥ずかしながら初めての川端康成さんの作品の読了です。エモい“仮初の恋”でいいでしょうか?へー、と思いました

読んだことがなかったので買ってみました。思った以上に文章が艶やかで面白く読めました。

<strong>くま</strong>
くま

印象に残ったのは蛾と、帰り送る送らない問題だったなぁ。

走れメロス(太宰治)

本の概要

「メロスは激怒した」

あの一行を読んだ時の胸の高鳴りを、もう一度感じてみませんか。

大人になった今だからこそ、メロスが走り続けた理由が、友を信じ抜いた純粋な心が、あなたの胸に深く染み入るはずです。

太宰治が最も輝いていた中期の傑作短編集『走れメロス』は、失いかけていた「人を信じる勇気」を、あなたの中に再び灯してくれる一冊になるでしょう。

本の口コミ

友情と太陽🙏

子供が中学校で、走れメロスを読んで、感動したらしく、欲しがったので買ってみました。生誕100年なのね~。

<strong>くま</strong>
くま

最優先事項の途中で余裕をこいてちゃ駄目だなぁ。

蟹工船(小林多喜二)

本の概要

極寒の海に浮かぶ「蟹工船」で、生きるために働くしかなかった人々が、やがて“人として生きる”ことを取り戻そうと立ち上がる。

ページをめくるたび、胸の奥を強く揺さぶられます。

これは昔の物語でありながら、今を生きる私たちの働き方や尊厳を鋭く問い返してくる一冊です。

読み終えたあと、あなたはきっと「知ってしまった」この物語を、誰かに語りたくなり、そして決して忘れられなくなるでしょう。

本の口コミ

漁夫たちの蟹を処理する臭いです。船の揺れ、軋む音などが感じられた。

貧困が犯罪や革命を呼ぶのだと知れる。また貧困者の元祖は農民・工場労働者・炭鉱労働者・雇われ漁師など肉体労働者たちであることがわかる。みんな食うために必死だ。

<strong>くま</strong>
くま

こんな生活絶対に嫌だなぁ。

星の王子さま(サン=テグジュペリ)

本の概要

砂漠で出会った小さな王子さまが教えてくれたのは、大切なものほど目には見えないという真実でした。

あなたが子どもの頃に感じていた純粋な心、忙しい毎日の中でいつの間にか忘れてしまった「本当に大切なもの」を、この物語は静かに、でも確かに思い出させてくれます。

70年以上世界中で愛され続けるこの宝石のような一冊を、今日あなたの人生の宝物に加えてみませんか?

本の口コミ

今から50年ほど前(つまり私が子供の頃)に何度も読み返した本ですが、今改めて読み返すと 当時はこの本の意味するところの1/10もわかってなかったことに愕然とした。子供の頃読んだよという人にも改めて読んてほしいと感じます。

30歳を過ぎ、久しぶりに手に取りましたがいつ読んでも色あせない、心に潤いを与えてくれるそんなお話です。

<strong>くま</strong>
くま

ものの見方。勉強になるなぁ。

刺青(谷崎潤一郎)

本の概要

暗い工房で美に取り憑かれた男が、一人の女の背に永遠の運命を刻んだ瞬間、力関係は静かに、しかし決定的に反転します。

谷崎潤一郎の『刺青』は、ただ官能的なだけではなく、「人はなぜ美にひれ伏すのか」という根源的な問いを、息が詰まるほどの妖しさで突きつけてくる一冊です。

読み終えたあと、あなたはきっと“支配される快楽”という言葉の意味を、少し誇らしく、そして恐ろしく知ることになります。

本の口コミ

兎に角、好きで好きで好きで、何十回読み返したか知れません。文章が美しい、物語として面白い、読み終えて甘美な陶酔に浸れる。無敵の文学です!

短編。通常人のテーマにしない題材をテーマにする。久しぶりに谷崎ワールドに再度足を踏み入れましたが、はまりっぱなしです。

<strong>くま</strong>
くま

短いっ❗

アルケミスト 夢を旅した少年(パウロ・コエーリョ)

本の概要

もし今、心のどこかで「このままでいいのかな」と小さな声がしているなら、この一冊はきっとあなたのための物語です。

羊飼いの少年サンチャゴが夢を信じて砂漠を越える旅は、まるであなた自身の人生と静かに重なり、読むほどに胸の奥が熱くなっていきます。

世界1億部の奇跡の物語が、あなたの「一歩」をそっと後押ししてくれるはずです。

本の口コミ

最後までよくわからない展開なのだが、ラストのラストで全部が繋がるといった話の組み立てが面白い。起承転結がちゃんとしてて読んで面白かった。

さすが世界で5番目に読まれている本だけあって 予想以上に面白く読み出したら止まらない感じでした。 ストーリー自体は単純ですが奥深い内容。

<strong>くま</strong>
くま

夢を見続けることも幸せかもしれないけれど、夢を実現するために行動したいなぁ。

痴人の愛(谷崎潤一郎)

本の概要

「育てたはずの少女に、いつの間にか支配されていた――」純粋な愛のつもりが、いつしか狂気へと変わっていく男の転落劇を、谷崎潤一郎が妖しく美しい筆致で描いた傑作です。

カフェの女給ナオミに魅了された男が、理想の妻に仕立て上げようとするうちに、立場が逆転し破滅へと突き進む…。

この危うくも官能的な物語は、100年経った今も読む者の心を揺さぶり、「愛」の名のもとに人はどこまで堕ちられるのかを問いかけてきます。

一度手に取れば、ナオミの魔性に取り憑かれた主人公と同じように、あなたもこの物語から逃れられなくなるでしょう。

本の口コミ

パパ活みたいなことが百年前にもあって(いやもっと前からあるだろう)その様子がよくわかる。あまり今と変わらないところなど、今に置き換えるとこうだろうなどと思いながら読むと面白い。

しかしまぁ....。魔性の女って、いつの時代もいるもんですね。怖い....。

<strong>くま</strong>
くま

どんなに見た目が良い人でも、他人の悪口を言ったり、下品な人はいやだなぁ。

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