沖縄の美術館を巡る旅。
歴史と文化を楽しみましょう。
観光にピッタリのスポットです。
沖縄県立博物館・美術館
沖縄県立博物館・美術館（おきみゅー）は、沖縄の自然、歴史、文化、芸術を一度に味わえる素晴らしい施設です。
この施設は、博物館と美術館が併設されている全国でも珍しい複合施設で、沖縄戦直後の1946年に誕生した「沖縄民政府立東恩納博物館」を前身としています。
2016年に70周年を迎え、長い歴史を誇ります。
博物館では、地学・生物・人類・考古・民俗・歴史・美術工芸の各分野の資料を展示しています。
沖縄の自然環境や歴史的な出来事、文化の変遷などを深く理解することができます。
また、定期的に関連イベントも開催されており、訪れるたびに新しい発見があるのが魅力です。
美術館では、沖縄の風土に育まれた近現代美術を中心に、油画や水彩画、彫刻、版画、写真、映像などが展示されています。
沖縄独特の文化背景を持つ作品を通じて、地域の芸術家たちの感性や創造力を感じ取ることができます。
さらに、沖縄県立博物館・美術館は、約94,000件の博物館資料と約3,700件の美術館資料を収蔵しており、その数は年々増加しています。
新たな収蔵品を展示する「新収蔵品展」や「ニューコレクションシリーズ」も定期的に開催され、常に新しい展示が楽しめるよう工夫されています。
また、普段は見ることのできない博物館と美術館の裏側を学芸員が案内する「バックヤード・ツアー」が毎月開催されています。
美術館では年に4～5回行われるこのツアーは、通常では見られない貴重な資料や展示品を間近で見ることができる特別な体験です。
1階にあるミュージアムショップでは、沖縄ならではの工芸品や民芸品、関連商品を購入できます。
特に、当館オリジナルのポストカードや公式マスコットキャラクター「おきみゅー」グッズはお土産に最適です。
沖縄の文化や芸術を身近に感じることができるアイテムが揃っています。
沖縄県立博物館・美術館は、沖縄の自然、歴史、文化、芸術を一度に楽しめる貴重なスポットです。
訪れることで、沖縄の豊かな歴史と文化を深く理解し、心に残る素晴らしい体験ができることでしょう。
ぜひ一度足を運んでみてください。
浦添市美術館
浦添市美術館は、日本初の漆芸専門美術館として1990年に誕生しました。
琉球王朝時代、浦添は13～14世紀にかけて日本や中国、朝鮮、南方諸国との交易によって繁栄し、豊かな文化を育んだ場所です。
この歴史的背景を現代に生かすため、市は1983年に「琉球漆器の美展」を開催し、その成功を機に美術館の建設が実現しました。
美術館の主な展示は、16世紀から現代までの琉球漆器のコレクションです。
常設展示室では、琉球漆芸の歴史を辿ることができ、年に3回の企画展示が行われます。
訪れるたびに新たな視点で漆芸の美を楽しむことができます。
さらに、企画展示室では、琉球八景展や戦がやってきた展など、様々なテーマの展示が開催されます。
また、講堂では展示に関連した講演会やイベントも行われ、美術館訪問がより充実したものになります。
浦添市美術館は、漆芸品の調査研究にも力を入れています。
琉球王朝文化が誇る漆器を中心に、アジア各国の漆芸品についても研究し、その成果を展示しています。
この調査研究により、漆芸の技術や歴史を深く理解することができ、訪問者に新たな知識と感動を提供します。
建物自体も注目のポイントです。
国道330号線から見える独特な外観は、アジアやヨーロッパ、イスラム文化の要素を感じさせるデザインで、多国籍風の雰囲気を醸し出しています。
建築家内井昭蔵による「塔と回廊による構造」というテーマで設計されたこの建物は、人と人、世界をつなぐ象徴として存在感を放っています。
美術館内には、漆芸や陶芸の実習教室が設けられており、一般の方々も参加できる体験教室が開催されています。
実習室には、漆芸室や陶芸用の窯も備えられており、充実した学びの場となっています。
また、サークル活動を行う団体にも貸出しが行われており、地域の創作活動を支援しています。
浦添市美術館を訪れることで、琉球漆芸の美しさと歴史、そして現代に続くその技術と芸術性を深く感じることができます。
美術館の展示やイベントを通じて、新たな発見と感動があなたを待っています。
ぜひ一度、浦添市美術館に足を運んでみてください。
佐喜眞美術館
佐喜眞美術館は、沖縄戦の歴史を伝える重要な役割を果たす個人美術館です。
館長の佐喜眞道夫が、丸木位里・俊の《沖縄戦の図》を沖縄に展示したいという強い思いから、米軍普天間基地の返還地に1994年に開館しました。
この美術館では、沖縄戦の記憶とともに、戦争の悲惨さと平和の大切さを感じることができます。
佐喜眞美術館の主なコレクションには、ケーテ・コルヴィッツ、ジョルジュ・ルオー、上野誠、浜田知明などの作品があります。
これらの作品は、戦争の悲惨さや人間の強さ、平和への願いを表現しており、訪れる人々に深い感動を与えます。
館内には、沖縄戦の組織的戦闘が終結した1945年6月23日、慰霊の日にちなむ特別な仕掛けが施されています。
屋上に設けられた6段と23段の階段には、慰霊の日の夕陽が窓に差し込み、階段と一直線になるという美しい光景が広がります。
この光景は、沖縄戦で失われた命を偲び、平和を祈る特別な瞬間を体験させてくれます。
さらに、屋上からは普天間基地の一角や海を望むことができ、沖縄の美しい自然と戦争の歴史を同時に感じることができます。
美術館の建物自体も、沖縄の伝統的な建築様式を取り入れたデザインで、訪れる人々に独特の雰囲気を提供します。
佐喜眞美術館を訪れることで、戦争の悲惨さを改めて認識し、平和の大切さを強く感じることができます。
また、展示されている作品を通じて、人間の強さや希望を感じ取ることができるでしょう。
この美術館は、単なる観光スポットではなく、深い感動と学びを提供する場所です。
ぜひ、佐喜眞美術館に足を運び、沖縄戦の歴史と平和への思いを感じてみてください。
訪れることで、あなたの心に深く刻まれる体験が待っています。
沖縄の美しい自然と歴史を感じる特別な場所として、佐喜眞美術館はおすすめの観光スポットです。
やんばる森のおもちゃ美術館
やんばる森のおもちゃ美術館は、沖縄県北部の国頭村に位置し、世界自然遺産にも登録された「やんばるの森」に囲まれた場所にあります。
この美術館は、木の様々な表情や沖縄特有の草花を活用した玩具を楽しむことができる、子供から大人まで楽しめるスポットです。
やんばるの森は、約5,000種の動植物が生息する自然の宝庫です。
特に、飛べない鳥として有名なヤンバルクイナや、世界でもこの森にしかいない動物や植物が数多く存在しています。
2021年に世界自然遺産に選ばれたこの場所で、自然の美しさと生命の多様性を感じることができます。
やんばる森のおもちゃ美術館は、かつて交流促進センターとして使われていた建物を全面改装して誕生しました。
館内のフローリングには、やんばるの森の70％を占めるイタジイが使用されており、自然の温かみを感じさせます。
沖縄県内の木工作家8名が制作した木のおもちゃや、ヤンバルクイナの木のタマゴプールなど、約200点のおもちゃや遊具が展示されています。
特に注目すべきは、壁面に再現された「やんばる船」です。
琉球王朝時代に首里城の建築資材を運んだとされるこの船には、沖縄固有の動物たちがつがいで乗船しており、子供たちに沖縄の自然と文化を楽しく学ばせる工夫がされています。
また、樹齢300年の「蔡温松（さいおんまつ）」を使った遊具も魅力の一つです。
この木は琉球王国時代に植えられ、蔡温という人物の名前に由来します。
大型台風で倒木した蔡温松を譲り受けて、トンネルなどの遊具として活用しています。
由緒ある木材に触れることで、沖縄の歴史と自然をより身近に感じることができます。
やんばる森のおもちゃ美術館を訪れることで、あなたは自然と触れ合いながら、沖縄の文化や歴史を学ぶことができます。
子供たちは遊びを通じて自然の大切さを感じ、大人は懐かしい木のぬくもりに包まれることでしょう。
また、家族や友人と一緒に楽しむことで、心温まる思い出が作れること間違いありません。
ぜひ、やんばる森のおもちゃ美術館に足を運び、沖縄の自然と文化を体験してください。
この美術館で過ごす時間は、あなたの心に深く刻まれる素晴らしい体験となるでしょう。
南城美術館
南城美術館は、日本最南端に位置する美術館で、沖縄本島南部の南城市知念にあります。
この美術館は、世界遺産にも登録されている琉球王国最高の聖地『斎場御嶽（せいふぁうたき）』の背の深い杜に抱かれるように建っており、ニライカナイ（海の向こうの理想郷）の美しい海を望む絶好のロケーションにあります。
この美術館は、自然と芸術が調和した特別な場所です。
南城美術館の特徴は、五感を刺激し、癒すことを目的とした日本初の情景式美術館というスタイルです。
「美は生活の中にある」というコンセプトのもと、美術館では6つのシーンが用意されています。
訪れる人々はアートを身近に感じながら、その美しさを楽しむことができます。
美術館内では、様々な展示が行われています。
特に、琉球王朝時代の美術品や、沖縄にゆかりのある作家の作品が展示されています。
これらの作品は、沖縄の歴史や文化を深く感じさせるものであり、訪れる人々に新たな発見と感動を提供します。
南城美術館は、そのロケーションの美しさも魅力の一つです。
美術館からは、太陽が昇るニライカナイの海を一望することができ、まるで自然と一体となったかのような感覚を味わうことができます。
この絶景は、訪れる人々に深い癒しと安らぎを与えます。
さらに、美術館周辺には、美しい杜が広がっており、散策することで自然の美しさを存分に感じることができます。
これにより、訪れる人々は心身ともにリフレッシュすることができます。
また、美術館内にはカフェスペースもあり、美しい景色を眺めながらリラックスすることができます。
ここでは、沖縄の特産品を使ったメニューや、こだわりのコーヒーを楽しむことができます。
南城美術館を訪れることで、あなたは沖縄の自然と芸術の美しさを深く感じることができます。
美術館内の展示や周囲の自然環境は、心に残る特別な体験を提供します。
また、美術館が位置する南城市知念は、他にも観光スポットが豊富で、美術館訪問と合わせて一日中楽しむことができます。
ぜひ、南城美術館に足を運び、沖縄の自然と芸術を体験してください。
この美術館で過ごす時間は、あなたの心に深く刻まれる素晴らしい思い出となるでしょう。
久夫美術館
久夫美術館は、沖縄の個性的な美術館の一つであり、沖縄の文化や芸術に触れる特別な場所です。
この美術館は、久夫自身が11年の歳月をかけてコツコツと完成させたものであり、その建物自体が一つの芸術作品となっています。
美術館の建築には、沖縄の古民家を壊す際に出た建築廃材などが利用されています。
外装には食品トレイをコンクリートで形どったレリーフが施されており、独特で個性的な外観を持っています。
内部には、沖縄の古民家の壁に装飾を加えた天井や、流木や廃材を使った寄木細工の壁があり、訪れる人々に温かみと懐かしさを感じさせます。
床にはコンクリートに溝を作り、その上に床面壁画が施されています。
美術館の天井から床まで、360度がアートで覆われており、どこを見ても新しい発見と驚きがあります。
この美術館に足を踏み入れると、まるで別世界に迷い込んだかのような感覚を味わうことができます。
久夫美術館には、カフェスペースも併設されており、こだわりのフェアトレードコーヒー豆を使用した自家焙煎のコーヒーやトーストメニューを楽しむことができます。
美術館でアートに触れた後は、カフェでゆっくりとリラックスしながら、美しい景色を眺めるのもおすすめです。
久夫美術館の魅力は、その独特な建築と内部のデザインだけではありません。
展示されている作品も多様であり、沖縄の文化や歴史を深く感じさせるものが多くあります。
訪れる人々は、これらの作品を通じて、沖縄の豊かな文化と芸術の世界を体験することができます。
また、久夫美術館は、アートを通じて地域のコミュニティとも深く関わっています。
地元のアーティストやクリエイターとのコラボレーションイベントやワークショップも定期的に開催されており、訪れるたびに新しい体験が待っています。
久夫美術館を訪れることで、あなたは沖縄の文化と芸術に深く触れることができます。
美術館の建物自体が一つの大きなアート作品であり、その中で過ごす時間は、心に残る特別な体験となるでしょう。
ぜひ、久夫美術館に足を運び、沖縄のアートと文化を体験してください。
美術館でのひとときが、あなたに新たなインスピレーションと感動を与えることでしょう。
まとめ
沖縄の美術館は、歴史や文化、自然との深いつながりを持ちながら、多様なアート作品を楽しむことができる特別な場所です。
この記事で紹介した美術館は、それぞれが独自の魅力を持ち、訪れる人々に深い感動を与えます。
これらの美術館を巡ることで、あなたは沖縄の豊かな歴史と文化、自然の美しさを感じることができるでしょう。
また、美術館での体験を通じて、新たな発見や学びが得られるはずです。
ぜひ、次の沖縄旅行の際には、これらの美術館を訪れてみてください。
あなたの心に深く刻まれる素晴らしい体験が待っています。
