
今回のテーマは「思い込み」だよ!
毎日頑張っているのに、周りと比べて落ち込んでいませんか?
実は、あなたが苦しいのは、世の中の偏った情報に騙されているからかもしれません。
今回は、心をフッと軽くする、賢い情報の見方をお伝えします。
お願いを通す魔法の言葉

私たちは日々、たくさんの常識や情報に縛られて生きています。
たとえば、人にお願いをするときのことを、考えてみてください。
相手を納得させるためには、誰もがうなずくような立派な理由が必要だと、思い込んでいませんか?
実は、ある実験によって、その常識は覆されました。
人に何かをお願いするときは、ただ、◯◯なので、という言葉を添えるだけでいいのです。
驚くことに、その理由は、コピーをとりたいので、といった当たり前のことや、少し適当なものであっても、相手はお願いを聞いてくれやすくなります。
人は、立派な理由そのものではなく、理由を説明してくれた、という誠実な姿勢に納得するのです。
コミュニケーションの常識でさえ、少し疑ってみるだけで、人間関係はずっと楽になります。
では、私たちが受け取る情報についてはどうでしょうか?
次に、私たちの脳が持つ、ある不思議なクセについてお話しします。
最初の言葉が印象を決める

私たちは、人の話を聞くとき、最後までフラットに受け止めているつもりでいます。
しかし、脳の仕組みは少し違います。
私たちの脳は、後から聞いた言葉よりも、一番最初に聞いた言葉のほうを、強く記憶に焼き付けるという特徴を持っています。
これを難しい言葉を使わずに言えば、第一印象に引っ張られやすい、ということです。
たとえば、仕事の報告や、家族への大切な相談をするとき、言い出しにくいからといって、大切な結論を後回しにしていませんか?
それは非常にもったいないことです。
一番伝えたいことや、良いニュースほど、会話の最初に持ってくるべきなのです。
最初の言葉が、相手の心にフィルターをかけ、その後の話の受け取られ方を大きく変えてくれます。
このように、ちょっとした順番を変えるだけで、物事はスムーズに進みます。
では、私たちが良かれと思ってやっている行動で、逆効果になってしまうものはあるのでしょうか?
お金が「やる気」を奪う?

ここで、少し私の失敗談を聞いてください。
私は以前、健康のために週に4回、筋トレをコツコツと続けていました。
体を動かすこと自体が楽しくて、純粋な気持ちで頑張っていたのです。
しかし、ある時を境に、パタリとやる気が消えてしまいました。
それは、頑張った見返りとして、自分に小さなご褒美を設定したり、目に見える見返りを求め始めたからです。
不思議なもので、楽しいからやっていたことに、お金やご褒美という報酬が絡むと、人間の心は途端に冷めてしまいます。
純粋な善意で手伝っていた活動や、好きでやっていた趣味も、それでお金をもらった瞬間に、ただの作業のように感じてしまうのです。
人間のやる気や優しい気持ちは、決して目に見える報酬だけでコントロールできるものではありません。
そして、私の筋トレのやる気を完全に奪った原因は、もう一つありました。
それは、スマートフォンの画面の中にあったのです。
「隠れた声」に気をつける

筋トレのやる気を失ったもう一つの原因、それは、ネットで他人の素晴らしい体型を見てしまったことでした。
毎日コツコツ頑張っている自分の成果が、とてもちっぽけに思えて、すっかり落ち込んでしまったのです。
しかし、ここで少し立ち止まって、情報の見方を疑ってみましょう。
私たちがネットやテレビで目にするのは、成功して、結果を出して、光の当たっている人たちだけです。
その裏には、途中で挫折したり、うまくいかずに静かに辞めていった人たちが、何百倍もいるはずです。
私たちは、その見えない人たちのデータを見落とし、一部の輝かしい成功例だけを切り取って、自分と比べて落ち込んでしまいます。
世の中にあふれる素晴らしい結果だけを見て、自分を責める必要は全くありません。
光の当たらない隠れた声に気づくことができれば、無駄な焦りはスッと消えていきます。
そして、私たちを焦らせる数字のマジックが、もう一つ存在します。
「平均」という言葉のワナ

私たちは、ニュースや記事で平均という言葉を見ると、それが世の中の普通なのだと、無意識に信じ込んでしまいます。
同年代の平均貯蓄額などの数字を見て、自分は普通より劣っているのではないか、と不安になった経験はありませんか?
しかし、この平均という言葉には、大きなし掛けが隠されています。
たとえば、10人のうち9人が貯金ゼロでも、残りの1人が1億円を持っていれば、平均は1000万円になってしまうのです。
一部の極端な数字を持つ人がいるだけで、全体の数字は大きく歪められてしまいます。
ですから、平均という言葉をそのまま信じて、自分と比べて一喜一憂するのは、今日から終わりにしましょう。
大切なのは、誰かが作った平均の数字ではなく、あなた自身のペースで進むことです。
とはいえ、どうしても周りの人が気になって、心がざわついてしまうこともありますよね。
そんな時は、どうやって心と向き合えばいいのでしょうか?
正しい「うらやむ」気持ち

他人の成功や、恵まれた環境を見て、うらやましい、妬ましいと感じてしまう。
そんな自分に嫌気がさしてしまうことはありませんか?
でも、安心してください。
人をうらやむ気持ち自体は、決して悪いものではありません。
ただ、その感情を向ける相手を、少しだけ見直す必要があります。
あなたがうらやましいと感じていいのは、あなたが心から、こうなりたい、と目標にしている人に対してだけです。
自分とはまったく違う生き方をしている人や、そもそも目指していない場所で成功している人に嫉妬するのは、心のエネルギーの無駄遣いになってしまいます。
目標とする人の輝きを見て、自分もあんな風になりたいと前を向くための力に変える。
それこそが、正しい嫉妬の使い方です。
世の中のノイズから離れて、自分の目指す星だけを見つめればいいのです。
そして最後に、その星に向かって歩き出すための、もっとも大切な考え方をお伝えします。
本を読むだけでは泳げない

これまで、世の中の常識や情報との賢い付き合い方についてお話ししてきました。
しかし、どんなに素晴らしい情報や知識を集めても、それだけではあなたの現実は1ミリも変わりません。
たとえば、水泳の本を何十冊読んで、手の動かし方を完璧に頭に入れたとしましょう。
でも、実際にプールに飛び込んで、もがきながら手足を動かさない限り、決して泳げるようにはならないのです。
情報や知識は、ただの地図にすぎません。
本当に価値のある経験は、あなたが勇気を出して、自分の足で一歩を踏み出したときにだけ得られます。
失敗してもいいのです。
うまくいかなくても構いません。
画面の中の誰かの正解を探すのをやめて、不格好でもいいから、まずはあなた自身の行動を起こしてみましょう。
その小さな一歩の積み重ねが、やがて確かな自信に変わっていくはずです。
【おすすめ本】Think Smart 間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法
本の概要
「成功するには何をすべきか」と考える前に、人生を悪くする思い込みを減らすことが大切だ。
この本は、30年分の研究をもとに、人がよく陥る「考え違い」をやさしく解き明かします。
読み終えるころには、あなたが余計な失敗を避け、静かに良い人生へ近づくヒントが見えてきます。
本の口コミ

日常にあてはまる事が多く、この本で著されている52の「思考の癖」があることを知っておくだけで「間違った思い込みを避けて、賢く生き抜く」ことができそうです!!

内容は幸福を得るよりも不幸にならないようにするために、どのように考え行動するのかですお金の使い方まで書いてあり、大変勉強になりました。賢く生きる為のコツみたいなものも書いてあります。私自身も少しずつ行動を変えていきたいと思いました。

前作『Think clearly』と同じように、人が知らないうちに抱えてしまう思い込みや考え違いを避けるための考え方が、52個の視点でまとめられている本だなぁ。私たちは気づかないうちに思い込みで判断したり、深く考えないまま行動してしまうけれど、その理由が研究や具体例でとても分かりやすく説明されていて納得させられる内容だったなぁ。もちろん筆者の意見が強く出ているところもあって、「それは違うのでは」と感じる部分もあったけれど、そうやって自分で考え直すきっかけをくれるところも、この本の面白さだと思ったなぁ。
本日のまとめ

今日からぜひ、この3つを心に留めておいてください。
一つ目は、人に頼み事をするときは、理由はなんでもいいから添えること。
二つ目は、平均や一部の成功例といった、偏った情報に振り回されないこと。
そして三つ目は、本を読むだけでなく、まずは小さく行動してみることです。
世の中の常識を少し疑ってみるだけで、肩の力が抜け、心はずっと軽くなります。
ここで、あなたに一つだけ、今すぐできる簡単なアクションをご提案します。
スマートフォンから顔を上げて、ゆっくりと深呼吸を3回してみてください。
そして、周りの情報を一旦シャットアウトして、自分の心だけを感じてみてください。
たったそれだけで、新しい視点を取り入れる準備が整います。
これからも役立つ知識を世界一わかりやすく翻訳してお届けしていきます。
最後までご覧いただき、本当にありがとうございました!

